この前までTシャツ姿で「暑い暑い」とフゥフゥいいながら毎日を過ごしていたかと思うと、いきなり寒くなりました。まさに今の時代を象徴しているかのような変化の凄まじさです。
環境の変化は気温だけでなく、景況や、人と人が交流するための接触ツール、働き方など、日々目まぐるしく変化する刺激的な時代であり、ぼぉっとしていたら、あっという間に即アウト、そんな気がしています。
そんな刺激的な時代にあって、ラグビー日本代表は今回も私に感動と心の癒しを与えてくれました。ラグビーワールドカップフランス大会、日本はイングランドに敗戦したものの、チリとサモアに勝利し、格上のアルゼンチンとの試合に勝利すれば決勝トーナメントに進めるという試合でした。
私はスポーツ観戦は決まって生中継にて、絶対国歌斉唱から見ます。国歌斉唱を歌っている際、思わず涙する選手も多いのですが、この舞台に立つまでの想像を絶する努力、肉体的な辛さは当然として、皆で必死に苦難を乗り越えてきたことが走馬灯のように脳裏によぎるのだと思います。見ていてとても感動します。
残念ながら日本は健闘むなしく負けてしまいましたが、今回も「ONE TEAM」と感じる素晴らしいチームワークでした。「ONE TEAM」になるのは簡単なことではないのはわかっていますが、どうやったらミヤジマも東名鍛工もONE TEAMになれるのでしょうか。自分なりに考えてみたところ、それは一人一人の「白い心」の比率を増やすことなのかな、と思いました。下記はタニサケ 松岡会長から学んだ一文です。
人間には白い(善の)心と黒い(悪の)の心が混在していて、100%白い心の人もなければ、100%黒い心という人もないように思います。つまり、善の心と悪の心の戦いの中で人は毎日毎日、一瞬一瞬、どちらの行動を取るかの選択を迫られているのです。その連続が人の一生といってよいようです。
「自己中心的な生き方をするか、他者への優しい思いやりを持った生き方をするか」、私ももちろん、自己中心的な行動をすることはありますが、せめて自己中心的な生き方を半分以下の49%に抑え、他者への思いやりをもった行動が半分以上の51%であれば、その一日は白星(白い心)となります。人間完ぺきではありませんが、なんとか一日一日、白星を積み重ねていきたいものです。
ラグビー日本代表をみていると、選手の皆さんは、毎日白星を重ねている方ばかりと思いますし、すこぶる「白い心の比率が高い人間の集まり」だと感じます。ラグビーのヒーローインタビューの際、インタビューを受けた選手は決まってこう言います。
「ラグビーにヒーローはいない。皆でとったトライだ!」と。
ミヤジマも東名鍛工も一人一人が白星を重ね、「ONE TEAM」に近づけていければと思います。
東名鍛工株式会社 代表取締役社長 宮嶋俊介