2024年07月01日

高いものでなくていいので、おごってみよう

 毎度、何を書こうか悩んでしまいますが、最近は物価高など、何かとお金にまつわる話題が多いので、今月はお金の使い方について、私なりのつたない考えを書いてみたいと思います。
 幸せの尺度は人それぞれですが、一般的には、幸福はお金では買えないと言われています。ただお金がないと何もできませんので、それでは幸せにもなれないし、暮らしていくこともできません。「仕事をする理由は?」と聞かれて「楽しいから」と答えるほど皆さん変態ではないと思いますし、たいていの人の仕事を続ける理由は、ぶっちゃけお金を稼ぐためではないでしょうか。

 私はお金を稼ぐのはとても大事なことと思っていますが、それと同じくらい、お金の使い方も大事と思っています。特に「人」にお金を使うことは、とても大事なことと思っています。

 私は小さいころから、親父が気前よく人におごったり、ごちそうしている姿をみて育ってきましたが、それを「かっこいい」と感じていたのか、自分もどちらかというと、友人と飲みに行ったりした際は、あまり高いものは無理ですが、かっこつけてついついおごってしまい、あとになって「あ痛~(^^;)」となることもたまにあります。
 「ケチ」とは「出すべき金銭や品物を必要以上に惜しむ人のこと」を言いますが、いつもおごられてばかりで、まったくおごらない人がいたとします。おそらくこのような人はおごったところで「何の得もない」と考えているかもしれませんが、私はたとえ安い物であっても「おごる」という行為は「人を喜ばせたい」という行動そのものであり、決して期待はしていませんが、何かしら違ったカタチで返ってくると思っています。大切なのはその「何か」をきちんと得られることにお金を使った方がいいということです。
 今年4月のコラムで自己中心的利他という話を書きましたが、稼いだお金を自分のために使うことはもちろん大切なことであり、先日、私も52歳の誕生日を迎えるにあたり、自分のためにカッコいいキャップを買ってしまいましたが、お金があろうがなかろうが「人」のためにお金を使うと、とても喜ばれ、感謝されます。目には見えませんが「絆」という人とのつながりができ、貴重な財産になります。おかげさまで「おごったらおごられる」、そんな人生を歩んでいるように思います。

 今月は何が言いたいのかよくわからない話となりました。暑い夏本番を迎えます。水分補給をとりつつ、今月もよろしくお願いします。

東名鍛工株式会社 代表取締役社長 宮嶋俊介

先日も気前よく吉野家をゴチしたのはナイショ(笑)