先日、展示会で大阪に行くので、ダメ元で八尾市にある中田製作所 中田社長に連絡したところ、「空いてます」とのことで、一献させてもらうことになった。(※注:食事前には共に抗原検査キットで検査を行い「陰性」であることを確認したのち、食事を行いました)中田社長と私は同い年ですが、大変やり手社長で営業利益率はなんと!30%超というもの凄い経営をされています。
中田社長とは、私がミヤジマに戻ってきた当初にご一緒させてもらったことがあるのですが、今回は実に約20年ぶりの一献となりました。このときは中田社長の計らいで、同じく八尾にある第一プラスチックという超優良企業の松田社長と3人で一献させてもらったのですが、中田社長が開口一番「このとき僕は宮嶋さんに言われた一言が今日までずっと引っかかっていました。何って言われたか覚えてはりますか?」と。
「はて?なんか言いましたかいな?」と、全く思い当たる節がなかったのですが、このとき私は中田社長に「中田さんと二人で飲みたかったんですよ」と言ったらしいのです。せっかく良かれと思ってサプライズな計らいをしてもらったにも関わらず「えらい失礼なことを言ったものだ」とは思いますが、確かにこれはまんざらではなく、私は飲むならマンツーマンにこだわっています。
なぜなら、その人のことを知ろうとするとき、たくさんの友人と飲むのも楽しいのですが、複数人では話がブレて、中々距離を縮めて話をすることができません。結局は「楽しかった」で終わることが多いので、私は例えば3人の人を知りたいと思えば、面倒でも3回、一献の場を設けます。
「百杯のお茶より一杯の酒」を座右の銘としている私は、これまで多くの方と年齢関係なく酒を酌み交わし、バカな話をしつつも本音で語り合い、信頼関係を築いてきました。
今日はコロナ拡大を阻止するため、できるだけ人の流れを抑えようとしています。このことは確かに大事なことと思いますが、「人」対「人」のやり取りが安易な方向に向かい過ぎていると感じています。オンライン対談が「正」となり、さも直接会うのがいけないかのような。
これは正しいことなのか?私にはコロナを理由に面倒くさいことを避けているように感じることがあります。コロナは人の生活様式をガラッと変えました。オンラインが悪いと言っているのではありません。使い方によっては大変便利なツールであり、定期会合などには本当に便利で、必要のない移動がいかに多くあったかを教えてくれました。
でも、いかなる時代でも最後は「人」対」「人」。それは新しいお客様であったり、仕事をお願いする協力企業であったり、自分が営業する場合もそうですし、人の採用もそうですが、「この人なら(ここなら)大丈夫!」と自分が納得できるのは、どんなに遠かろうと出向き、直接会って話をしない限り、その人、その企業を知ることはできないと確信しています。
何が正しくて何が正しくないかがよくわからない時代となっていますが、このことだけはいつの時代も不変のものとして、これからも守っていきたいと思います。今月も駆け抜けます!